高2の時、日本史の先生から「口喧嘩では関西弁のほうが標準語より強い」という話を聞きました。
確かに関西弁はなかなかの曲者だと思うんですよ。
普通に喋っているだけで口が悪く聞こえるし。
関西の印象が悪くなっているとしたら方言の影響も大きいでしょう。
しかし関西弁と一言で言っても、大阪弁、神戸弁、京都弁、播州弁と他にも色々あります。
関東弁と一言でまとめられないのと一緒。
なので本項目で述べる関西弁は大阪のものであるということを先に言っておきます。
口喧嘩で関西弁のほうが強いとはどういうことか。
例えば肩がぶつかって
「どこを見て歩いているんだ!」
というとします。(そもそも肩がぶつかって喧嘩ふっかける時点で性根ヤクザ説ある)
これを関西弁で言い直すと
「どこ見て歩いてんねん!」
となります。
完全に個人的な感想ですが、圧倒的にガラが悪くなります。
標準語は刺さるような感じがしますが、関西弁は殴られたような感じ。
言うなれば、標準語は刃物。関西弁は鈍器。
また、この「どこ見て歩いとんねん!」には様々な言葉が付随します。
標準語では
「どこを見て歩いているんだ!」
で完結するように思えます。
しかし関西弁では
「どこ見て歩いてんねん!」
に
「アホ!」「ボケ!」「ダボ!」
が付随することが多いです(経験談)
場合によっては「死ねや!」と言われることもあります。最悪です。そこまで言う??
が、言っている側からすればこの「アホ!」「ボケ!」「ダボ!」に多分意味はないです。
流れで言ってる。語調を合わせるために言ってる気がする。
「どこ見て歩いてんねん!」
だけよりかは
「どこ見て歩いてんねん!ボケ!」
の方が語感がいいし語呂もいい。
関西人の言うこの3暴言はこの程度のことだと思います。
(でもそこまで言わんくてええやん、いいすぎやろ!)
なのでこの圧倒的威力を誇る関西弁は標準語の人間と口喧嘩した場合は有利になり得ます。
(手足が出たら話は別)
そんなこと本当に言われるの?と思われるかもしれませんが、関西で生きていくと一回は言われます。というか学校の先生で「アホ!」「ボケ!」「ダボ!」はコンプリートしました。
長年関西弁のある環境で暮らしてきたからでしょうが、怒られる時はやはり関西弁で怒鳴り散らかされた方がいいと感じます。
ナイフでメッタ刺しにされるより鈍器で殴打される方がマシということ(極論)
ただ、関西弁にもいいところがある、と言いたいですね私は。
この「どこ見て歩いてんねん!」の後の話。
標準語では
「気をつけろよ!」
となると思う。(ここで喧嘩を買わない設定で)
関西弁では
「気ぃつけぇや!」
となります。
どうでしょう?
関西弁のほうが少しばかり柔らかい印象を受けませんか?
やはりその辺りに大阪の人情味が出ていると感じます。
(ただ人情味があればいいというわけではなく、個人的には用もないのに絡んでくるおばさんには出来れば関わりたくはない)
こうしてダラダラ書いてきましたが、私は大阪府民ではありません。兵庫県民です。
これで説得力が2割は減った。
言わなきゃいいのに。
おわり