電卓の計算記録

日常とテレビとその他諸々

ひょろっと男子たちと声優ラジオとエトセトラ

Eテレの話を期待されて開かれたいつものフォロワーさん方におかれましては大変申し訳ないのですが、今回はほとんどEテレの話は出てきません。
全編声優ラジオの話をさせていただきます。

少し前に『STEP BY STEP』がめちゃくちゃ好きだ、というブログを書かせていただきました。『STAP BY STEP』は新人声優である浦和希、梅田修一朗、堂島颯人、森永彩斗(敬称略)によるラジオ番組『ひょろっと男子たち』のテーマソングです。

calculator.hatenablog.jp

そんな『STEP BY STEP』を生み出した番組『ひょろっと男子たち』が今月いっぱいで地上波での放送を終了するとの報。
YouTubeでの活動は継続されるようですが、私にとって毎週決まった時間に決まった局を付けて決まった番組を聴く、という行為は何事にも代えがたい日常の一部になっているので、そのルーティンが崩れるというだけで虚しさみたいなものが残るのです。私は常にラジオかテレビがついている環境で育ったため、この番組が始まったから何時くらいだな、とか、このコーナーが始まったからそろそろ家出る準備するか、とか、テレビやラジオを中心として生活しています。よって毎度改編期にルーティン崩れによる不調を起こすことになります。

地上波放送が残されているうちに、私にとってのラジオ番組『ひょろっと男子たち』のお話、それに付随したその他番組のお話などを後悔なきよう書き残したいと思います。



私が『ひょろっと男子たち』と出会ったのはかれこれ1年半ほど前。
YouTubeにおすすめされた一本の動画がきっかけでした。

youtu.be

梅田修一朗さんのASMR動画です。
当時アニメ『可愛いだけじゃない式守さん』の放送が終了して間もなかったため、サムネイルで「お、和泉くん(『式守さん』の主人公)の声優のASMRじゃん♩」とHOTな声優のASMRに飛びついたわけです。私はストレスフルすぎて深夜にVTuberの寝かしつけASMR配信や女性声優のASMR音声を泣きながら聴いて寝落ちする、というおしまいの生活を送っていた時期があるためASMR動画には目がありません。あ、ちょっと、引かないでもらっていいですか?辛い日々を過ごせば過ごすほど他人からの優しい囁きが響く、ということですよ。これは、必死の弁明ですが。

梅田さんのASMR動画はそれはそれは癒しの骨頂で、まさに私が欲していたものでした。それまで男性声優のASMRというものをあまり見てこなかったのですが、この動画を見てから「どうして今まで誰も教えてくれなかったんですか!?」の気持ちになってしまいました。母数として少ないんですかね、男性声優のASMR音声って。もっと出した方がいいですよ世間は。私が知らないだけだったら申し訳ないですが……。CV.梅田修一朗のASMR音声(45分尺)とかめちゃくちゃ欲しいんですけどなんとかならないんですかね。よろしくお願いしました。ここの数行を嘆願書として提出します。

梅田さんのASMR動画を見つけたのはよかったのですが、この時は『ひょろっと男子たち』がラジオ番組だということをちゃんと認識しておらず……というか、この動画が「梅田修一朗のASMR動画」である、ということに意識が向きすぎて『ひょろっと男子たち』という冠をどスルーしていました。大変勿体ないことをしたと思います。ASMR動画の訴求力にしてやられた瞬間です。

それから数か月後、私はたまたま文化放送をつけた時に流れてきた『STEP BY STEP』に一目惚れ、もとい一”聴”惚れすることになります。これが『ひょろっと男子たち』との真の出会いです。
『STEP BY STEP』のお話は前回の記事参照してくれればと思うので今回は割愛させていただきますがリンクは貼ります。好きな曲のリンクなんてなんぼ貼ってもいいですからね。

youtu.be

いやぁ、やっぱサイコーだな。サンキューランティス

 

確かもう一年なんですよね、『STEP BY STEP』初解禁から。
あの放送を聴いてから約2か月かけYouTubeにアップロードされていた過去のアーカイブを当時の配信分までちまちまと聴いた記憶があります。当初はバチバチのプロレス芸を売りにしていたメンバーが気付けばまったくプロレスをしなくなったり、番組内で決めたあだ名を誰も使わなくなったり、ライブ感MAXでしたね。声優のラジオってそんくらい緩くていい。その日の内容を次の週には忘れてるくらいのラフさでいいんですよ。

併せて『ひょろっと男子たち』には新人声優コンテンツならではの旨味があると思っています。
慣れないラジオ番組に意気込む初期のそれはまさに若手の青々しさの象徴。この感じ、この時期の若手からしか得ることができない貴重なものですよね。
私は昔から『天才てれびくん』や『仮面ライダー』『スーパー戦隊』が大好きで、ずっと追い続けています。それらの番組の魅力の一つに、初回と終盤の出演者の顔つきの違いが見てわかる、というものがあります。
初々しい演技をしていた第1話。それが第50話にもなると別人かと思うほど顔つきも声も変わってくるんですよね。「初々しさ」と「こなれ感」。これが一つの番組で味わえるのって、エンタメとしてかなり贅沢ですよ。

同じく文化放送で放送中の神谷浩史・小野大輔のDear Girl~Storiesラジオ大阪森久保祥太郎×浪川大輔 つまみは塩だけなど、ある程度芸歴を重ねられた方々のラジオも聴いているのですが、やっぱりそれぞれ味が違って、それぞれ旨味があるなと感じています。後輩とのエピソード、慣れたトーク、昔の出演作の裏話なんかはベテラン声優の番組だからこそ聴けるものだと思います。あと、ある程度の年齢になるとパーソナリティが健康の話をし始めます。これはあるあるです。なんなら若手声優とベテラン声優のラジオ番組一番の違いってここかもしれない。若手が「一日一食しか食べない」「気付けば一徹」なんて話をしている時、ベテランは「痩せにくくなった」「朝5時になると勝手に目が覚める」なんて話をしています。若さのエンタメと老いのエンタメ。

もう一つ、この番組を聴いて良かったなと思ったポイントに、見る作品のジャンルが広がった、というものがあります。番組を知った当初はメンバーそれぞれ全員名前くらいは見たことあるかな、という認識だったものが、番組をリアタイしてからというものアニメやゲームで名前が見ると「おっ!いるじゃないっすか」とついその作品の情報を覗いてしまうようになりました。私は正直番組そのものを推しているのでメンバーの誰かがピンポイントに”推し”というわけではないのですが、アニメゾン100〜ゾンビになるまでにしたい100のこと〜』も『カミエラビ/GOD.app』も見ましたし、『Visual Karma』や『マガツノート』『GAMDOL』の曲を一通り聴きましたし、気付けばうちのデスクには『ブルーロック』潔世一のアクスタが鎮座しています。
ついこの前もたまたま追っていた『俺だけレベルアップな件』に森永さんが出ていたことにエンドロールで気付き、唯一の声優ラジオファン仲間であり友人のフォロワーを叩き起こしました。これは普通に迷惑かもしれない。すいませんでした。あと、見てくれてありがとう。

この現象、ほとんど単純接触効果なんですよね。毎週聴いてる番組に出ている人たちをいつの間にか応援したくなってしまっている。
これはほかの番組にも言えることなのですが、どれも定期的に更新されるというのがポイント高いんですよ。週一、空いても隔週。その頻度で話を聞いていると勝手に自分のパーソナリティに対する好感度が上がっていく。だからこそ今年の声優アワードで浦さんが主演賞を獲ったのは嬉しかったんです。他の番組(CBCラジオ中島ヨシキのフブラジ』)で「現金600円で名古屋に行った」というエピソードも聴いたので感慨深かったです。「大阪のお母さん、和希くんは元気です」案件ですよ。

少し自分語りをします。
私が声優を意識してアニメを見た最初の作品は『進撃の巨人』でした。中学時代、アニメが放送開始した時期で『進撃の巨人』が大流行してたんです。同時に梶裕貴さんの大ファンの友人が同じ部活にいたということもあり、「この主人公の声が友達が好きな人なんだな」と結果的に声優を意識してアニメを見るようになりました。恐らく梶さんが声優アワードで二度目の主演賞を獲ったのがこの年です。アニメ『進撃の巨人』が完結した今年度、梶さんと同じ事務所の後輩である浦さんが当時の梶さんと近しい年齢で主演賞を獲ったということにグッと来てしまったんですよね。

10年って……長いよ……。友達とチェリオの100円ジュース飲みながら『進撃の巨人』一期見ていた人が、酒を飲みながらしみじみと最終回を見るんですよ。その間もずっと梶くんはエレンを背負って演じ続けていてさぁ……なんなんだよそれぇ……すごすぎるだろ……。俺はさぁ、10年後一体なんのアニメの最終回を見てるんだろうなぁ……。10年後の覇権アニメはなんなんだろう……。10年後の声優アワード主演賞は誰なんだろう……。ワンピースは、コナンは、完結してんのかなぁ……。俺……マジ楽しみだよ……。なぁ、潔、お前もそう思うだろう?
潔・イマジナリー・世一「俺に言われても……」

あと、石見舞菜香さんのソロラジオである『石見舞菜香のらじおてくてく』を初回放送から毎回聴いているのですが、やっぱり嬉しかったですね、声優アワード助演賞受賞。学生時代のエピソードや家族とのお話などをラジオを聴いているというのはかなり自分の中でのパーソナリティへの好感度に直結しているんだなぁ、と実感しました。ラジオを聴いてなかったら石見さんが大酒飲みであることなんて絶対知ることなかったんだから……。あんな可愛い子が酒飲みなの、良すぎますからね……。

というわけで…………ここで一曲お聞きいただきましょう。
ゴダイゴで「ガンダーラ


ノスタルジー感じてきましたでしょうか。

3月22日は放送記念日です。
1925年3月22日、日本初のラジオ放送が始まったことに由来します。
ここからはミニコーナーとして当記事の本筋『ひょろっと男子たち』だけではなく大きく「ラジオリスナー」としてのお話をさせていただきます。

私の周りには声優ラジオオタクがあまりいません。
先ほど書いた「唯一の声優ラジオファン仲間」も私の洗脳にも近い刷り込み布教(夜な夜なSNSでラジオの感想を呟き続ける行為)の結果ラジオを聴いてくれるようになった聖人のような人なので、最初からオタクである人と友達になったことが無いのです。それでも寂しさは特に感じません。自分が引きこもりオタクであることやその友人が1人いるから、というのも大きな理由ではありますが、ラジオという番組の特性も理由の一つだと思っています。

ラジオでは多くの番組でリスナーのお便りを紹介するコーナーが設けられています。そこでリスナーの近況などが読み上げられると、「この空の下、同じ番組を聴いている人がいるんだ」ということを実感するんですね。パーソナルなことはお便りに書かれていること以外何も知らないけれど、同じラジオを聴いているという一つだけで仲間意識が芽生えてしまうんです。「受験前なんです」というお便りを聴くと応援したくなるし、「結婚しました」というお便りには心から祝福したくなる。同じラジオネームを別の番組で聴くと「この人とは趣味が合うなぁ」なんて思ったりします。だからラジオを聴いていると「一人じゃないな」という気持ちになれるんです。私がラジオが好きな一番の理由って、多分これです。受験シーズンで孤独を感じていた時も、新しくバイトを始めて職場に馴染めなかった時も、引きこもりをしていた時期も、いつもラジオに助けられていました。ラジオって不思議なパワーがありますよ。

因みにラジオ番組の中でも「声優ラジオ」「アニラジ」が好きになったのは、私がアニオタだからです。それ以外の理由はないです。対戦ありがとうございました。

それでは再び曲紹介です。チューリップで「心の旅」

こんなにお便りについて熱弁したのに当記事の本筋である『ひょろっと男子たち』ってそんなお便りを読むような番組じゃないんですよね。ズコー(ここで文字通りのコケ方をする)

けれど、この番組を地上波で聴けたこの1年間は本当に貴重な期間でしたよ。番組が放送されている期間内にメンバーが声優アワードを受賞したり、アーティストデビューしたり、色々活躍している場面を見届けることができた、それってこれからのメンバーたちのキャリアを考えると超ラッキーなことなんじゃないかと思います。アニメ、ゲーム、ドラマCD、朗読劇etc...とそれぞれ活躍ジャンルは違ってくるのかもしれませんが、今後長く続いていくであろう新人声優たちのキャリアの序盤をラジオという形でリアルタイムで聴けたこと、オタクとしてめちゃくちゃラッキーです。みんな、俺達って超ラッキーだぜ!13日の金曜日、仏滅生まれがチャラ!!
これからも『ひょろっと男子たち』メンバーのたくさんの出演作と出会えるのかなぁと思うとワクワクが止まりません。勿論、これからのYouTubeでの活動も応援していますが、地上波ラジオとしてのひと段落ということで、長々と語らせていただきました。

最後までお読みいただきありがとうございました。
この曲を聴きながらお別れです。
小沢健二で「ぼくらが旅に出る理由」
お相手は私、でんたくがお送りいたしました!