電卓の計算記録

日常とテレビとその他諸々

厨二病の時に描いた漫画を6年ぶりに読み返したら地獄だった

どうもでんたくです。
ファイルを整理していたら一つの冊子が出てきました。

 

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どうやら中学の時に自分で描いた漫画のようです。

昔の創作物なんて大概黒歴史臭がぷんぷんするものですが、中学生の時に描いたというのがかなり黒歴史ポイントが高いです。
中学生なんて多感な時期じゃないですか。

ということで、今回はこの中学生の時に描いた漫画を大学生になった今読んでみたいと思います。

うわ!なんかゾワゾワする!!

ページめくるの怖!

 

 

1ページ

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「俺は目をさました。」

「そして窓の外を見た。」

「そしてそのしゅんかん俺は」

「絶望した。」

「昨日まであった自然や建物」

「それが1日にして」

 

1ページ目にしてものすごい香ばしいですね。

 

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謎の2カメ。
絶対にいらないコマ。

 

画力に関しては最早ノーコメントですが、かなり面白いことになっているのは見て分かります。

 

さて、それが1日にしてどうなってしまったのでしょうか!?

 

2ページ

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「消え去ったのである」

「人もいない」

「音は風の音だけ」

「そう、この世は」

「終わったのだ」

 

この世終わってしまってたーーーーっ!

 

厨二病あるあるとして「すぐ世界終わらせたがる」というのがあります。

 

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1コマ目完全にただの空き地じゃねえか。

 

ここまでがプロローグです。
正直もうキツいです。
共感生羞恥でゾワゾワしてるそこのあなた!ちょっとの間心を無にしてください!


珍しくこの漫画は完結しているようなので頑張って最後まで読みましょう。

 

3ページ

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扉絵。

タイトルは「世界再建計画

 

この頃のでんたくは自身の作品にイメージソングを付けたがっていたのですが、この漫画のイメージソングはflumpool「証」らしいです。

勘弁してくれ。
名曲を汚しかねない。


flumpool 「証」 Music Video (Full Chorus ver.)

 

証

  • provided courtesy of iTunes

 

テイストとしてはSF系。
終わった世界、このあとどうなる!?

 

4ページ

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「沢村弘貴24歳独身」
「(外出てみるかぁ…)」

「案の定、あり一ぴきいなかった。」

「あぁ…オレはこのまま死んでいくのか…」

「ん?」

「飛行機?いや、それにしてはヘンな動き方だな。」

「って…こっち来た!」

 

主人公は沢村弘貴くんというらしいです。
丁寧に年齢と独身かどうかまで記してあります。
お前はおじゃる丸の電ボか。

 

そして相変わらずの作画。

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ヘンな動きがすぎる。

 

5ページ

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「いってぇー、何だよ!」
「うっす!オレサムスン」(以下サムスン赤字)
「…」

 

新キャラでました。サムスン
サムスンってなんだよ、サムスン電子かよ、って思いましたが、本当にサムスン電子でした(制作メモによると)

ネーミングセンスの無さはこの頃から変わってません。

 

そしてすごく気になったところ。

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アボーン

 

衝撃の効果音。

 

アボーンというのは掲示板で削除とか消滅とかそういう意味で使われている言葉ですが、このアボーンはなんなのでしょうか。

私的には「飛行機的なものが墜落した=消滅」ということでアボーンという効果音を付けたのではと思ってます。多分ね、多分。

 

というか本人が考察してるってなんなんだ。

 

6ページ

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「実は小惑星“ブジーア”が地球に近づいているんだ。そのブジーアの放射線が地球をはかいしてしまった。まさか君がまだいたなんて!」「きっと君には抗体があるんだ」

「え?何がなんやら…」

「いいから!」

「僕は“世界再建隊”の隊長さ」
「だからさ君も隊員になってよ。じゃなかったら君、」

「死ぬよ」

「!?」

 

さぁさぁ急展開ですよ。
登場したかと思えばめちゃくちゃ喋るサムスン
どうやら地球の危機を一緒に救おう!ということらしいです。
しかも「世界再建隊」の隊員にならなかったら死ぬよという半ば脅しみたいな言葉。
あまりにも沢村くんが可哀想です。

 

そして小惑星ジーアというネーミングセンス。
ジーアというのはイタリア語で「嘘」という意味です。
こういうところから言葉を引用するあたり厨二っぽくて非常に“良い“と思います。

 

7ページ

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「着たー?」

「おぉー似合う似合う!!」

「えっ?」

「あら、新入り?」(以下ユリア紫字)

「あ!」

「3名しかいない”世界再建隊“の副隊長ユリアちゃんさ」

「よろしく!」

 

え?ページ飛んだ?ってレベルで場面が変わっています。
おそらく、隊員になることを決心した沢村くんが隊員の活動服に着替えるという場面です。

 

そして吹き出しの順番が非常にキモいことになっていますが、これが当時のでんたくでは当たり前になっています。

 

ということでヒロインのユリア登場です。
メモ書きによると、ユリアというのは当時大活躍していたフィギュアスケート選手ユリア・リプニツカヤさんから取っているようです。

 

8ページ

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「全員集合ね。それじゃあ、ブジーアに近づくわよ!」

「おうっ!」

「面倒な事になったようだ」

[手作り基地]

 

とりあえず人をいろんな角度から描いてる事に関しては偉いなと思います(適当)

 

9ページ

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「俺らがやるべき事、それはブジーアを破めつさせ、この世に新たな生命を生み出し世界を再建させるという事だ。」

「ユリア、あれを」

「OK!」

「えいよ!」

 

この漫画及びこの組織の目標が提示されましたね。

 

あとね、これめちゃくちゃ言いたいんだけどね…

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サムスン、一人称変りすぎ案件

 

「オレ」なのか「僕」なのか「俺」なのか。

答えは闇の中です。

 

10ページ

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「余った材料だけでようせつしてつくったロケット“HⅢ-B”」

「んなんでとべんのかよ」

「じゃ、早速のってみる?」

「そうしよう!」

「まじかよ…」

 

1コマ目の効果音が笑ってはいけないのあの音で再生される。
こいつ全体的に効果音のセンス無いな?

 

そしてロケットの名前はH-ⅡAロケットのオマージュです。

 

11ページ

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「じゃ、いくぞー!」

「コマンドOK!発射準備完了!」

「発射5秒前!」

「4、3」

「はいざいのクオリティ高けぇ!」

「2!」

「い、1!」

「GO!」

 

今更ですが所々漢字書けてないの中学生だなって感じで可愛いですね。

 

このページに関してはツッコミはいいや。

 

12ページ

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「キドウにのったぞ!」

「このウェアを着てると酸素も重力も地球と同じくらいとりいれれるんだ」

「すげぇ…」

「うわあ!」

「まさか!」

 

ウェアのくだりとか一応超科学的な話にしようとしてる努力()が伺えますね。

13ページ

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「!」

「あれは…」

「宇宙の支配者アルエ!」

「ひさしぶりだなあ。やはり僕は地球を死めつさせる事にするよ。ブジーアをそうさして地球を殺すつもりなのだが。やはり君たちはじゃましてくれるようだね。」(以下アルエ青字)

 

敵キャラアルエ登場!
セリフが“強い”ですね。
特に「地球を死滅させる」という言い回し。
嫌いじゃない(が、好きでもない)

 

あと恥ずかしいのでできれば言いたくなかったのですが、アルエというのは私が今でも好きなバンドBUMP OF CHICKENの曲「アルエ」からまんま取ってます。


BUMP OF CHICKEN「アルエ」

 

アルエ

アルエ

  • provided courtesy of iTunes

 

この曲、エヴァ綾波レイをテーマにした曲と言われてるんですね。

私事ですが、人生で初めて一目惚れした女性二次元キャラが綾波レイです。

そしてこの漫画で私が一番好きで贔屓にしたであろうキャラがこいつです。

だからこいつの名前はアルエになりました。

読者の皆さんの頭に「?」が50個くらい付いていると思いますが私も書いててよくわかりません。

さっさと次行こう。

 

14ページ

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「私たちは地球を守るわ!」

「しぶといヤツらだ…リュウ

「はい」

「僕の伝説に左手の力みせてあげるよ」

 

うわーーー言い回しが厨二病のそれ。
勘弁して欲しい。

そしてこのリュウってやつの名前の由来はメモには書かれていませんでした。
永遠の謎。

 

15ページ

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いや…お前…

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「わあ!」の顔!!

 

もともと怪しい作画が本格的に崩壊しました。
ご愁傷様でした。

小さく「スーパー手抜きタイム」という注釈が書かれていたので、手抜きである自覚はあるらしいです。

 

16ページ

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「ユリア!」

「見たかこの力を!」

「さあ…そろそろブジーアをしょうとつさせるとするか!」

「えっちょっまっ」

 

沢村くん、何か不思議な力を使ったようですね。
一体なんなのでしょうか…。

 

17ページ

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「何っ!」

「やっぱり!」
「君はすごいよ」

「こんな衰退した地球で生きてる。その抗力が君にはある。しかも魔力をふうじる力もかねそなえてるんだ。やっぱり君は」
「特別なんだ」

「オ…オレが…?」

「弘貴君…」

 

なんと沢村くんが能力者である事が判明。
ラノベでよくある展開。

18ページ

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「君の力であいつの力をふうじこめるの。そして力の源をかいしゅうするの」

「俺が?」

「たのむ!」

「さあ…そろそろ本番だ…」

「(なんか分かんないけど…念じればいいのか?)」

 

力の源ってなんだ!説明しろ!(最後までこの説明はされません)

 

19ページ

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唐突のオフショット

 

CMか?しまむらのCMか?

 

意図は多分ありません。
描くことに飽きたのでひとまず関係ない絵を挟んだとかそういうところでしょう。

 

20ページ

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「なんだとっ!」

「やった!」

「今だ!あれを取れ!」

「させるか!」

 

ちょっと待ってください、そのボールみたいなのは何?
あ、それが力の源か!?理解。

 

読者の理解力に託されすぎてる漫画セレクション金賞受賞。

 

21ページ

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バチバチしてますね。

よくわからないので一応説明すると

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沢村くんが力の源を取ると謎の光が出て小惑星ジーアに命中!って感じですね。
表現力の乏しさ半端ねぇ。

 

22ページ

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「やった!」

「これでは私の体が…」「くっ…」

 

やったね!小惑星は破壊されたよ!あっけな!

個人的にコマ割りもちゃんと考えてて、このコマが一番好きかもしれないです。

 

23ページ

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「ぐはあっ!」

「何これ…」

「アルエの体さ。あいつは元々太陽系の源だったんだ。でもこの玉がブジーアの放射線により人になってしまった。」

「だからこれをきどうにのせれば」

 

【衝撃】アルエは太陽系の源だった!

 

それっぽく説明してますが一切意味はわかりません。
最後の「だから〜」に関してはもう文章が破綻してます。
だからって何??

 

あと…

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リュウは何処へ

 

24ページ

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「地球に緑がもどった!」

「もどりましょうか?」

「うん」

 

サムスン、玉を軌道に乗せられるって肩強すぎないか。メジャー行け、メジャー。

 

とりあえず、地球は生き返ったようです。
よかったよかった。

25ページ

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「いやーにしてもよかった。流石弘貴君」

「いや…んな俺は何も…」

「うんうん。弘貴君はすごかったよ。」
「地球をすくっちゃったんだもん。」

「じゃ、この勇者の証あげよっかな」

「バッジ」

「ありがと」

 

テーマ曲の伏線(?)回収キターー!!

 

証ってバッジのことだったんだ!
納得!(?)

 

26ページ

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「じゃ、コマンドを…」

「あれ、隊長そのコマンド…」

「ついらくコマンドじゃないんですか?」
「これはもうすぐでおちるということなんだ!

「な、なんだってー!」

「急降下!」

 

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急にMMRぶっ込んでくるのやめろ。

(分からない人は「MMR な、なんだってー」でググってみてね)

ユリアが急に説明口調になるのもなかなかツボです。

 

飛行船が墜落しちゃう!3人の運命は如何に!?

 

27ページ&28ページ

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「俺は目をさました」

「窓の外を見た」

「いつもとかわらない。緑があり、ビルもある」

「あれは…夢だったのか…?」

「(あれは…?)」

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「バッジ!」
「勇者の証…」

「どうやら夢ではなかったようだ」

-END-

 

夢だけど!夢じゃなかった!!オチ!!

 

けどちゃんと終わりましたね。

途中はどうなることかと思いましたが。

内容は無茶苦茶ですが、終わったっていう事実がすごいと思います。

ここまで書くの疲れた…精神的にも…。

 

と、なんとこの漫画、あとがきがあります。

 

あとがき

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「漫画第5弾!多分SF的なアクションはこれが最初で最後。内容も無茶苦茶です。日本語おかしいです。でもそこは大目に…。
ページをめくるたびに低下する画力。スーパー手ぬきゾーンも多々有り。
この低クオリティで2日かかったorz
読み切りなんでいつもよりはページ多めです。

では、ただいま連さい中(個人的に)の裏の政治君シーズン2もよろしくお願いします。

Professional」

 

漫画まさかのこれが第5段。
他の作品どこかにあるのか…???

そして今はあんまり予防線はるような事はしないんですが、この時はめちゃくちゃ予防線貼ってますね…。みんな、予防線はあんまり張らないほうがいいよ。

で、これ2日で書き上げたんか!?
早筆だな…。

あと、文中で「orz」とか書いてるのが時代感じますね。

 

因みに最後の「裏の政治君」というのは当時描いてた政治風刺4コマ漫画です。
当時かなり政治に関心寄せてたみたいです。
あんまり内容は詳しくは描かないですが、ブラックユーモアだなぁって感じです(中並感)

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(Professionalは当時のコテハンです)

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。
皆さんもこんな漫画や小説書いていた記憶ありますか?
あったら是非見せていただきたいものですね。

最後に…

 

どこに発表するわけでもないのにこれを書き上げた当時の自分、モチベーションかなり高い。

 

おわり