Eテレで放送されている子供向けお笑い番組「わらたまドッカ〜ン」をご存知でしょうか。
スタジオに来た一般観覧の小学生80人が二組の芸人の漫才やコントを見て、面白いと思ったほうに運動会の玉入れのように玉を入れ、その玉の数で芸人が勝敗を競うという番組です。
別名「子供向けオンバト」(今考えた)
私はこの番組を2016年のパイロット版からずっと見ており、一ファンです。
この番組ではM-1やキングオブコントで活躍した芸人、子供に愛されるようなギャグを持っている芸人、普段は深夜枠や地下劇場で活動しているような子供向けではない芸をしている芸人、テレビでの露出がほとんど無く、子供の知名度がほとんど無い芸人、その全員が子供のための芸をします。
普段劇場やテレビで大人をターゲットにしてるような芸人にとっては「子供にウケるネタ」を考えるのは至難の業。
ただ、その芸人がみんな子供に思いっきり寄せた芸をするかのかといえばそういうわけでもなく、全く子供を無視したかのようなネタを入れ込む芸人もいます。
いや、それ子供に伝わるか!?というネタもちらほら。
芸人たちが「日本一子供にウケるお笑い芸人」を目指す、というのがこの番組のコンセプトですが、子供にウケるっていうのは簡単なもんじゃないと思います。
なぜなら子供は慈悲がないので。
ネタの途中でも「えー!?なんで!!」とか容赦なくツッコんでくる。
マジック芸をする芸人とか大変ですねもう。
テレビの前で応援したくなっちゃう。
ネタ終わり子供が投票の玉入れをするのですが、圧倒的に玉の差がついたカゴを見ると少し切なくなることもあります。
そんなわらたまもコロナの影響で無観客になりました。
そして、容赦のなさに拍車がかかりました。
無観客収録になってからは、今までのような小学生80人の玉入れではなく、番組で選ばれた9人の小学生に家でネタVTRを見てもらい、一人ずつ投票するというものになりました。
そうなんです、審査が厳しくなったのです…。
玉入れは80人一斉に行われるので、玉を外したり、一人二つとか投げる子もいるし、たぶん両方に入れる子もいると思います。
が、一人一票確実に入れることになり、より正確な審査になったわけです。
そして、なにより面白いのが結果発表後の敗者への子供からのアドバイスコーナー。
「この芸人どうすれば面白くなる?」というアドバイスを子供たちがするのですが、これがもう、無慈悲。というかド素直。
「ちょっと意味が分からなかった」
「ツッコみが弱い」
「笑いどころが分からなかった」
(パントマイム芸をする芸人に向けて)「しゃべったらいいと思う」
芸人の個性死んじゃう!
決して有名な人が毎回勝つわけではないし、子供に寄せたネタをする人が勝てるわけではない。
難しすぎる。
そして2020年M-1王者のマヂカルラブリー、実はわらたま認定芸人(わらたまでの勝者)です。
子供にも認められ大人にも認められてるの、強すぎる。
個人的Eテレ芸人である和牛、パンサー、流れ星あたりの枠にヌルっと滑り込んでほしいですね。
特に野田クリスタル氏にはどこぞのプログラミング番組にゲスト出演してほしいと思います。
そんな「わらたまドッカ〜ン」をまだ見たことないよ~という方はぜひ一度ご覧ください。
そして子供の容赦のなさと芸人の頑張る様を目の当たりにしてください。
Eテレ毎週月曜日夜6時45分からです。
【豆知識】
たま兄の声は番組の構成作家。
おわり